サンタクロースの部屋

2009年12月30日/ 図書室からのお知らせ

サンタクロースの部屋
松岡享子著
サンタクロースの部屋 ―子どもと本をめぐって―
こぐま社 1978年発行

今年も、多くのクリスマス本が借りられていきました。
たくさんの子どもたちが読み聞かせしてもらったことでしょう。
サンタクロースを夢見るような眼で見る、幼い子どもたちを見かけるにつけ
この本を思い出します。

「幼い日に、心からサンタクロースの存在を信じることは、その人の中に、信じるという能力を養う。」

「心の中に、ひとたびサンタクロースを住まわせた子は、心の中に、サンタクロースを収容する空間をつくりあげている。サンタクロースその人は、いつかその子の心の外に出ていってしまうだろう。だが、サンタクロースが占めていた心の空間は、その子の中に残る。」

「この空間、この収容能力、つまり目に見えないものを信じる心の働きが、人間の精神生活のあらゆる面で、どんなに重要かはいうまでもない。のちに、いちばん崇高なものを宿すかもしれぬ心の場所・・・後略・・・」

私も、本当にそう思います。
親や大人ができる最高のプレゼントのような気がします。
今は父島図書室の蔵書になっていますが、実は10年くらい前に寄贈させていただきました。
多くの人に読んでほしい本です。


タグ :クリスマス

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Posted by おがししょ at 21:08│Comments(0)
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