火蛍るの墓・・・何日やろかとそれのみ考えつつ、清太は死んだ。

2008年09月22日/ 大切なこと

火蛍るの墓・・・何日やろかとそれのみ考えつつ、清太は死んだ。
野坂昭如著「火蛍るの墓」より引用
 もはや飢えはなく、 かわきもない、 重たげに首をむねに落としこみ、 「わあ、きたない」 「死んどんのやろか」 ・・・・・・・中略・・・・・・・ 、駅員の乱暴にバケツをほうり出した音、 「いま、何日なんやろ」 何日なんや、 どれくらいたってんやろ、 気づくと目の前にコンクリートの床があって、 床のかすかなほこりの、 清太の弱い呼吸につれてふるえるのをひたと見つめつつ、 何日なんやろな、 何日やろかとそれのみ考えつつ、 清太は死んだ。
 その前日、 「戦災孤児等保護対策要綱」 の決定された、 昭和二十年九月二十一日の深夜で、 ・・・・・・・後略・・・・・・・・


清太は、妹の節子が死んで1ヵ月後、三宮駅構内で死んだ・・・
戦争が終わっても、戦災孤児にとっては生きぬくことが大変な毎日だったのが悲しい。
戦争の醜さは、子どもたちを助けようともできなくなる人の心かも知れないと思いました。


*参照
「火蛍るの墓・・・壕へもどると、節子は死んでいた。」
http://oga.ti-da.net/e2261856.html
戦災孤児について
http://www.sensai.jp/koji/
戦災孤児
http://www.asahi-net.or.jp/~un3k-mn/kusyu-sensaikozi.htm

*ホタルの画像は、[フォトライブラリー] よりダウンロードさせて頂きました。
写真素材 [フォトライブラリー] フリー素材
http://www.photolibrary.jp/
ホタル
http://www.photolibrary.jp/img82/9879_259547.html


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Posted by おがししょ at 02:39│Comments(0)
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