硫黄島 1945.3.16
2010年03月16日/ 大切なこと
昭和20年(1945年)
3月16日 大本営に訣別電報打電。
訣別の電文
戦局最後ノ関頭ニ直面セリ 敵来攻以来 麾下将兵ノ敢闘ハ真ニ鬼神ヲ哭シムルモノアリ 特ニ想像ヲ越エタル量的優勢ヲ以テスル陸海空ヨリノ攻撃ニ対シ 宛然徒手空拳ヲ以テ 克ク健闘ヲ続ケタルハ 小職自ラ聊(いささ)カ悦ビトスル所ナリ
然レドモ 飽クナキ敵ノ猛攻ニ相次デ斃レ 為ニ御期待ニ反シ 此ノ要地ヲ敵手ニ委ヌル外ナキニ至リシハ 小職ノ誠ニ恐懼ニ堪ヘザル所ニシテ 幾重ニモ御詫申上グ 今ヤ弾丸尽キ水涸レ 全員反撃シ 最後ノ敢闘ヲ行ハントスルニ・・・・・中略・・・・・
国の為 重き努を 果し得で 矢弾尽き果て 散るぞ悲しき
仇討たで 野辺には朽ちじ 吾は又 七度生れて 矛を執らむぞ
醜草(しこぐさ)の 島に蔓る 其の時の 皇国の行手 一途に思ふ
栗林忠道 - Wikipedia より引用(終)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%97%E6%9E%97%E5%BF%A0%E9%81%93
硫黄島は、はじめから絶望的な戦場であった。
彼我の戦力の差を見れば、万にひとつも勝ち目はない。硫黄島の日本軍にはもはや飛行機も戦艦もなく、海上・航空戦力はゼロに等しかった。
陸上戦力においても、日本軍約2万に対し、上陸してきた米軍は約6万。しかも後方には10万ともいわれる支援部隊がいた。日本軍の玉砕は自明のことであり、少しでも長く持ちこたえて米軍の本土侵攻を遅らせることが、たったひとつの使命だった。
そんな中、自分の部下たち―30代以上の応召兵が多数を占め、妻子を残して出征してきた者が多かった―が「鬼神を哭しむる」、つまり死者の魂や天地の神々をも慟哭せざずにおかないような、すさまじくも哀切な戦いぶりを見せたことを、せめて最後に伝えようとしたのである。
「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」梯久美子著 新潮社 2005 より引用(終)
当時の新聞には
この「鬼神を哭しむる」は改変され
「散るぞ悲しき 」は「散るぞ口惜し」に等
多くが変えられていたとのことです
3月16日 大本営に訣別電報打電。
訣別の電文
戦局最後ノ関頭ニ直面セリ 敵来攻以来 麾下将兵ノ敢闘ハ真ニ鬼神ヲ哭シムルモノアリ 特ニ想像ヲ越エタル量的優勢ヲ以テスル陸海空ヨリノ攻撃ニ対シ 宛然徒手空拳ヲ以テ 克ク健闘ヲ続ケタルハ 小職自ラ聊(いささ)カ悦ビトスル所ナリ
然レドモ 飽クナキ敵ノ猛攻ニ相次デ斃レ 為ニ御期待ニ反シ 此ノ要地ヲ敵手ニ委ヌル外ナキニ至リシハ 小職ノ誠ニ恐懼ニ堪ヘザル所ニシテ 幾重ニモ御詫申上グ 今ヤ弾丸尽キ水涸レ 全員反撃シ 最後ノ敢闘ヲ行ハントスルニ・・・・・中略・・・・・
国の為 重き努を 果し得で 矢弾尽き果て 散るぞ悲しき
仇討たで 野辺には朽ちじ 吾は又 七度生れて 矛を執らむぞ
醜草(しこぐさ)の 島に蔓る 其の時の 皇国の行手 一途に思ふ
栗林忠道 - Wikipedia より引用(終)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%97%E6%9E%97%E5%BF%A0%E9%81%93
硫黄島は、はじめから絶望的な戦場であった。
彼我の戦力の差を見れば、万にひとつも勝ち目はない。硫黄島の日本軍にはもはや飛行機も戦艦もなく、海上・航空戦力はゼロに等しかった。
陸上戦力においても、日本軍約2万に対し、上陸してきた米軍は約6万。しかも後方には10万ともいわれる支援部隊がいた。日本軍の玉砕は自明のことであり、少しでも長く持ちこたえて米軍の本土侵攻を遅らせることが、たったひとつの使命だった。
そんな中、自分の部下たち―30代以上の応召兵が多数を占め、妻子を残して出征してきた者が多かった―が「鬼神を哭しむる」、つまり死者の魂や天地の神々をも慟哭せざずにおかないような、すさまじくも哀切な戦いぶりを見せたことを、せめて最後に伝えようとしたのである。
「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」梯久美子著 新潮社 2005 より引用(終)
当時の新聞には
この「鬼神を哭しむる」は改変され
「散るぞ悲しき 」は「散るぞ口惜し」に等
多くが変えられていたとのことです
Posted by おがししょ at 23:55│Comments(2)
この記事へのコメント
『硫黄島』と聞くと,マミジロクイナの嘗ての生息地だったイメージがあります。
この鳥は,日本では硫黄島だけに生息していましたが,絶滅してしまったそうです。でも,硫黄島が戦場になっていなければ,クイナは絶滅を免れていたかも知れません。
戦争ほど環境破壊をするものは在りません。
この鳥は,日本では硫黄島だけに生息していましたが,絶滅してしまったそうです。でも,硫黄島が戦場になっていなければ,クイナは絶滅を免れていたかも知れません。
戦争ほど環境破壊をするものは在りません。
Posted by 仲野 碧 at 2010年03月17日 13:34
マミジロクイナは知りませんでした
美しい鳥ですね
資料によると
人の持ち込んだネコのため
いなくなったようです
でも戦争の環境破壊は
本当に凄惨なものですね
碧さん、いろいろ教えてくれてありがとう
美しい鳥ですね
資料によると
人の持ち込んだネコのため
いなくなったようです
でも戦争の環境破壊は
本当に凄惨なものですね
碧さん、いろいろ教えてくれてありがとう
Posted by おがししょ1 at 2010年03月22日 07:37
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