硫黄島 1945.3.23
2010年03月23日/ 大切なこと
二十三日には、父島に設けられた通信所に連日の戦闘状況が送信されてきた。そして午後五時ごろ、「父島ノ皆サン、サヨウナラ」という生文電報(暗号化されていない電報)を最後に、通信は途絶えた。
「女ひとり玉砕の島を行く」 笹幸恵著 文藝春秋 2007 より引用(終)
しかし硫黄島の通信手は今までたまっていた電報を私たちの方に打ちこむことに急で、受信しようという気配がなかった。そして連続的に次の数通の電報を打ちこんできた。私ははらはらと泣いた。死を直前に控えた通信兵の最後の打電を急ぐ姿を思い、このときほど涙の止まらないときはなかった。
・・・・・・・中略・・・・・・・
三月二十三日午後五時ごろ、硫黄島の一無線通信手は次の生文電報を寄せた。
「父島ノ皆サン、サヨウナラ」
・・・・・・・中略・・・・・・・
・・・・・硫黄島からはついに応答してこなかった。
「闘魂 硫黄島」 堀江芳孝著 光人社NF文庫 2005 より引用(終)
硫黄島からの最後の通信に
ここ父島で泣いたという、65年前
想像しても
想像しても・・・
無力感だけが心を占める
「女ひとり玉砕の島を行く」 笹幸恵著 文藝春秋 2007 より引用(終)
しかし硫黄島の通信手は今までたまっていた電報を私たちの方に打ちこむことに急で、受信しようという気配がなかった。そして連続的に次の数通の電報を打ちこんできた。私ははらはらと泣いた。死を直前に控えた通信兵の最後の打電を急ぐ姿を思い、このときほど涙の止まらないときはなかった。
・・・・・・・中略・・・・・・・
三月二十三日午後五時ごろ、硫黄島の一無線通信手は次の生文電報を寄せた。
「父島ノ皆サン、サヨウナラ」
・・・・・・・中略・・・・・・・
・・・・・硫黄島からはついに応答してこなかった。
「闘魂 硫黄島」 堀江芳孝著 光人社NF文庫 2005 より引用(終)
硫黄島からの最後の通信に
ここ父島で泣いたという、65年前
想像しても
想像しても・・・
無力感だけが心を占める
Posted by おがししょ at 23:47│Comments(0)
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