図書館をめざして22年、図書館になる目前で、振出しに戻る

2013年04月25日/ 図書室からのお知らせ

図書館をめざして22年、図書館になる目前で、振出しに戻る
東京新聞 1995年11月26日(日)
本格的な図書館設置を! 情報過疎の小笠原 住民らが運動」より引用

「社会福祉協議会」に委託運営管理されていた旧父島村民会館図書室、
狭く老朽化、乏しい蔵書で利用者は少し。(↑写真は子ども図書室)

1990年、社協N事務局長(村職員)と社協A職員に呼ばれ 「図書室を整備して行きたい。島内に司書の資格を持っている人がいなくて困っている。資格を取れば働いてほしい。」と言われて、司書の資格を自費取得したことから、翌年「村の司書職」と「図書室の整備」が始まった。

1995年5月当時、父島村民会館の管理を委託されていた社協A事務局次長
「社協が図書室を管理すること事態が不自然であり、社協の性格からも本来事業ではありません。やはり、本来教育委員会が管理運営し、その中で人的にも専門職を配置して、図書室の環境整備を図るべきと考えます。」よくする会の要望に対して


〈参照〉
想像してごらん 2010年12月08日
http://oga.ti-da.net/e2904850.html

なぜ図書室に図書館司書がいる? 2007年08月22日/ 組合の話題
http://oga.ti-da.net/e1707283.html

なぜ小笠原に図書館がないの?10 2007年08月28日
http://oga.ti-da.net/e1717097.html



図書館をめざして22年、図書館になる目前で、振出しに戻る

1999年地域福祉センター開所時に移動し、父島図書室は村健康福祉課所管になる。

「父島図書室の所管を教育委員会にして下さい」司書と図書職員で再三の要求。
図書と図書館サービスの充実とともに利用者の増加。

2005年やっと教育委員会所管になる。

島民一人当たり貸出数12冊/年(国平均の3倍)になる年もあり、高い利用率で推移。
図書の充実(約3万5千冊)とレファレンス・協力貸出など図書館並みのサービスが充実し、
あとは図書館条例を作れば図書館(建物じゃない)になれるところまで行ったのに・・・


2013年4月村民課の所管にした上、指定管理者「社会福祉協議会」に父島図書室の業務もさせる丸投げ。 それと同時に、 今まで22年間図書館サービスを築き進めてきた
司書を解雇。また振出しに戻る。

*司書職は、1991年4月~2008年3月の17年間は、2か月更新し続けた臨時職員でした。
2007年7月に団体交渉し、2008年4月に非常勤職員としての待遇を得た。その際に就業規則の提示を受け第6条の3項 (*1)と4項 (*2)により図書館司書は資格なので65歳まで更新は大丈夫といわれた。



図書館をめざして22年、図書館になる目前で、振出しに戻る

片や、昨年10月にオープンした神津島村図書館。(昨年の司書研修で行かせていただきました。)
元教育委員会の方が、小笠原の「本格的な図書館設置を!」の記事に感動して図書館作りを始めたそうです。

3年前の司書研修の八丈島も「図書館まつり」を町をあげて行うほどで、小笠原の図書館作り運動に影響されて図書館活動が活発になったと言われました。他の伊豆七島も図書館の建て直し(青ヶ島)蔵書の充実(三宅島)など活発に盛り上がってきているのに、

当の小笠原は、図書館になれる目前で、振出しに戻った。


〈参照〉
村役場総務課長からのお話 2007年08月29日 団交情報 
http://oga.ti-da.net/e1718575.html

悲しい思い・・・ 2007年12月28日/ 組合の話題
http://oga.ti-da.net/e1898300.html


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Posted by おがししょ at 06:00│Comments(0)
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