硫黄島玉砕で亡くなった島の少年たち

2009年07月01日/ 島の話題


1944年(昭和19年)6~7
   戦争の激化により本土へ疎開が行われる。硫黄島1,004名、北硫黄島90名。硫黄島の青年男子
  103名は軍属として残留する。
1945年(昭和20年)2.19
   硫黄島に米軍が上陸し、国内における最初の陸上戦闘が行われた。3月には日本軍が玉砕し、島民の
  軍属82名も戦死した。(日本軍20,129名、米軍6,821名が戦死)
http://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/outline/iou/history.html (小笠原村HP)より引用

ビジターセンターで、戦前の硫黄島島民たちの写真を見ました
学校の子どもたちの集合写真は、
硫黄島戦で亡くなった子どもにしるしが付いていて、
島に残された少年たちがたくさん戦死したことを知りました

硫黄島訪島帰りの硫黄島旧島民(ご子孫)の方が、
十代で亡くなった叔父という、少年二人の姿を教えてくれました
「お墓は二人とも3月17日没となっていて、
硫黄島のどこでいつ亡くなったかもわからない
遺骨も見つからない・・・」
とのことでした

硫黄島で育ち、硫黄島で殺されていった少年たち
愛する島が戦場となって、地獄と化していく姿を見て
どんな気持ちで死んでいったのかと思うと、
どうしようもなくたまらない気持ちになりました


タグ :硫黄島

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Posted by おがししょ at 23:45│Comments(1)
この記事へのコメント
「おがししょ」さん、

硫黄島について、たくさん書いていただいて本当にありがとうございます。

私の、「OUR HOME ISLAND - いおうとう(硫黄島)」の記事にトラックバックいただきありがとうございました。

一週間ほど前に、検索をして「おがさわら ちいさなとしょしつ」を見つけて、「お気に入りに追加」しましたが、トラックバックいただくまで、あの時ビジターセンターで、お声をかけていただき、挨拶・会話をさせていただいた方のブログだとは気がつかずに失礼いたしました。

ビジターセンターでお会いした時は、出航までもうすぐの時間で、私も駆け足での見学でした。

18歳で島で犠牲になった二人の従兄弟同士の、れぞれの名前は、よく知っていて、こちらのお墓参りをしたり、慰霊祭が行われる硫黄島平和祈念旧島民墓地公園にある島民戦没者の碑で、名前を確認したりしてきました。
ですが、二人が同学年だったということは知りませんでしたので、あの写真に
隣同士並んで写っているのを知って、驚きました。

「おがししょ」さんに、お声をかけていただいたこと と、併せて、短時間に
二度びっくり の ビジターセンター訪問でした。


軍属で残って戦没した82人のうち、貨物廠というところで亡くなった十数人の犠牲者の名前は記録が残っていますが、残りのほとんどは、「204設営隊 釜場」という、兵士の炊き出し場所が、残って所属していた場所であることまでは分かっていますが、
それぞれに最期の時が、釜場からどれぐらい離れた場所だったのかどうか、などが分かりません。

今年の帰島メンバーの中には、あの二人のうちの左にうつっていた親戚の妹にあたる親戚が一緒でした。
父島を出航した おが丸 の中で、デジカメに撮影した二人の顔が分かる写真を見せると、本当に喜んで、
「うちの兄の方が、背が高かったのね。」と、言ってました。
その親戚は、今年の硫黄島での二日目の「204設営隊 釜場」に行った時に、しゃがんでお水などをあげてお祈りをして、他のメンバーがバスに戻り初めても、なかなか、その場所を去ろうとしなかった姿が印象に残りました。

硫黄島戦での犠牲になった親戚のことを想うと本当に切なくなりますが、私たちが忘れずに平和を祈ることが、大勢の犠牲になった戦没者の慰霊になるだろう、と思っております。


ビジターセンターに行った日の午前に、見学した海洋センターの、
「ウミガメ里親募集」に申し込むことになり、ここ数日、名前を考えていたのですが、あの悲惨な硫黄島戦に想いを寄せて平和を祈る気持ちもこめた名前にしたいと考えて、写真にうつっていた従兄弟同士の二人の名前から
一字ずつもらおうかな、と考えていたところです。


小笠原の皆さんが、硫黄島について、考えて、このように書いて下さったり
して共感していただけることに、本当に感謝いたします。

私のブログに、ブックマークさせていただきます。

当コメントで知らせるアドレスにメールいただければ、アドレスが分かり写真添付送付もできるので、幸いに存じます。

ありがとうございました。
Posted by Our Homeislnad at 2009年07月07日 21:45
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