なぜ図書室に図書館司書がいる?その2

おがししょ

2007年08月25日 22:47

おがししょ2」の場合

猛勉強編

そんなこんなで大学の通信講座を受けることになりました。司書の資格は、文部科学省の認可を受けた大学で、必要な20単位の取得でとることができます。私の受講した大学では23単位が必修でした。

小学生を頭に3人の子育てをしながら、夜子供たちが寝静まってから毎日2時間食卓に向かっての勉強。それはそれは大変な毎日でした。
通信制といっても、スクーリングや各科目の試験大学に行って受けなければなりません。その度に片道25時間の船旅をしなければならないのです。
運良く子供の学校の夏休みなどと日程が合えばまだ良いのですが、そうでないときは学校を何日か(親の都合で)休ませたり実家の親を呼び寄せて留守中の子供の世話を頼んだりと、家族ぐるみの協力でやっとこさ乗り切りました。


〈写真は定期船「おがさわら丸」の見送り風景〉

しかし、学習を進めるうちに、私を含め全ての村民の「知る権利」が著しく蹂躪されている事を実感し、「このままではいけない。この島にこそ図書館が必要なんだ」と強く感じ、真剣に勉強するようになりました。
足掛け3年。幾多の苦難を乗り越え、23単位分の試験に合格し、司書の資格を取得できました。
もちろん30万円以上の費用は自分で出しました。

この続きはまた明日

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