なぜ図書室に図書館司書がいる?その2
「おがししょ2」の場合
猛勉強編
そんなこんなで大学の通信講座を受けることになりました。司書の資格は、
文部科学省の認可を受けた大学で、必要な
20単位の取得でとることができます。私の受講した大学では
23単位が必修でした。
小学生を頭に3人の子育てをしながら、夜子供たちが寝静まってから
毎日2時間食卓に向かっての勉強。それはそれは大変な毎日でした。
通信制といっても、
スクーリングや各科目の
試験は
大学に行って受けなければなりません。その度に片道25時間の船旅をしなければならないのです。
運良く子供の学校の夏休みなどと日程が合えばまだ良いのですが、そうでないときは
学校を何日か(親の都合で)休ませたり、
実家の親を呼び寄せて留守中の子供の世話を頼んだりと、家族ぐるみの協力で
やっとこさ乗り切りました。
〈写真は定期船「おがさわら丸」の見送り風景〉
しかし、学習を進めるうちに、私を含め全ての村民の「
知る権利」が著しく蹂躪されている事を実感し、「
このままではいけない。この島にこそ図書館が必要なんだ」と強く感じ、真剣に勉強するようになりました。
足掛け3年。幾多の苦難を乗り越え、23単位分の試験に合格し、司書の資格を取得できました。
もちろん30万円以上の費用は自分で出しました。
この続きはまた明日
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